慢性疲労症候群による疲労

慢性疲労を引き起こす疾患

慢性疲労に陥る前に、私たちには、体から毎日毎日、疲れたから休みなさいという信号が来ていたはずです。

 

でも、時間に追われるわたしたちは、休むということ自体難しく、スケジュールの中に生きているので、スケジュールを組み替えたりすることが不可能に近い方も多いのです。

 

何かを変えない限り、疲労は溜まり、長引いていきます。すると、体の底力が低下し、体内の神経調節が出来なくなり、ホルモン代謝機能が乱れたり、体内の免疫力が低下したりします。

 

免疫低下は感染症につながり、肩こり、頭痛、自律神経失調症、慢性疲労につながります。これらはすべて、過労からはじまるものなのです。

 

慢性疲労を引き起こすきっかけとなる疾患は、悪性腫瘍や肝臓病、心臓病、筋無力症、腎臓病、甲状腺機能が低下するなど様々です。

 

また、気持ちからくる精神的要因の、鬱病やストレスから、慢性疲労が引き起こされる場合もあります。
アルコールや薬物の副作用も考えられます。こうなると、ありとあらゆる原因が、慢性疲労になると受け止められがちですが、患者の持つ免疫機能がきちんと復活すると、疲労や臨床症状が改善されていくのです。

 

自分の体と心からの声に先手をうち、自分のケアを最優先にしていくことが、慢性疲労症候群に陥らないコツかもしれません。

 

自分が働けなくなると、周りに迷惑がかかります。今自分を大切にすることが、少し休む、自分の気持ちを優先に考えていくことが、結果的に回りに迷惑をかけないことなのだと思い、悪循環になる前に、自分をケアする行動に移していくことが大切なのです。