慢性疲労症候群による疲労

職場における過労の予防

慢性疲労症候群に陥らないためには、職場にも工夫が必要です。職場側も、従業員に対して、ある程度のゆとりを設けることが出来れば、疲労予防につながります。

 

パソコン作業にしても、連続作業にしても、ゆとりが必要で、作業の手をとめて、ちょっと背伸びをしたり、手を休めたりすることを、「自発休憩」といいます。

 

パソコンから離れて目を閉じることも、長く続けることに必要ですが、なかなか忙しいと、その一手間が惜しいものです。ましてや、連続作業では、会社側がその時間を持たないと、無理ですよね。一連続の作業そのものを短縮することが大切です。

 

疲れないうちに休むということが、結局有利な作業につながります。なので、連続作業のキーパンチだとしたら、キーパンチを60分に制限し、その合間に10分から15分の休憩というふうに、一定の割合で規則的に休憩を取り入れるといいでしょう。

 

あとは、作業する人間の環境が大切で、機器が使いづらいとか、人間の体に、椅子がフィットしてなかったりすると、姿勢そのものが悪くなり、疲労しやすくなります。

 

今、ヒーリングミュージックなどありますので、そういう音楽を流すのもいいでしょう。複雑な作業、精密さが求められる職場では、集中しなくてはいけないのに、うるさかったりやかましかったりすると、それだけで作業妨害になり、疲労を生みます。

 

正しい動作や、やり方の型を、習熟できるような教育が必要となります。作業密度が高いのに、休憩時間がとれず、責任や規制が多く、終わった後の達成感がないと、慢性疲労に結びつきやすいと言われています。

 

また、対人関係が複雑でも、疲労がつのります。職場では、全体的に風通しの良い人間関係ができると、ベストでしょう。